特集 - UEFAチャンピオンズリーグの中継とハイライト番組

担当ディレクター 佐々木正洋

サッカーの欧州におけるクラブチームのチャンピオンを決める戦い、UEFAチャンピオンズリーグの中継・ハイライト番組のディレクターを担当しています。 膨大な試合数や時差など大変なことは多いですが、世界最高峰の戦いに関われる喜びを感じながらスタッフともども日々努力しております。
今回は深夜の中継とハイライト番組をどう制作しているのかご紹介します。

  • 慣れないと28時がいったい何時なのか迷います。
  • 収録テープが収められた棚。1節ごとの収録テープは1試合最低8本×16試合=128本。全125試合なので年間だと8本×125試合=1000本(あくまで最低限の数字です)

  • 中継の直前まで出演者に情報を伝えます。ウォーミングアップで選手がけがをしてスタメンが変わることもしばしば。

  • 最大で8試合を同時に生中継することも。チャンネル数の多いスカパーならでは。中継の時は仕事の立場ながらも試合を存分に楽しんでおります。
  • 決勝はオフチューブではなく、毎年現地から生中継。個人的には2度も決勝に行かせてもらいました。今シーズンはモスクワでの決勝に行く予定です。(写真は04/05決勝・イスタンブール)

  • 編集と並行してスタジオの準備も。

  • 中継後すぐに全試合のハイライトを作ります。生放送が迫っているため急いで編集。スピードと構成力が問われます。
  • 生放送のコマーシャル中、あまりの睡眠不足で思わず立ったまま寝るAD
UEFAチャンピオンズリーグとは?

毎年9月から翌年の5月にかけて開かれるクラブチームの国際サッカー大会で各国リーグ戦の上位チームが参加することからワールドカップと並び、世界的に最も重要な大会のひとつとされています。
スカパー!が放映権を獲得した03/04シーズンから八峯テレビでは全125試合の生中継と毎週のハイライト番組など、チャンピオンズリーグ関連のコンテンツを制作担当しております。

深夜(早朝!?)の中継

欧州時間は、日本時間から8時間(サマータイムだと7時間)マイナスで、生中継の開始時間は28時30分(現地時間は20時30分)!!早いスタッフで夕方18時には出社して台本やテープの準備などを進めます。
試合数の最も多いグループステージでは、1節につき火曜と水曜の2日で全16試合を放送するので、収録テープは膨大な量に。(決勝ラウンドに入ってチーム数が減っていくとどんどん少なくなっていくのですが…)

基本的にはオフチューブ

実際に現地に行っての中継とは違い、試合のある欧州各国から試合映像を伝送してもらい、それを日本のスタジオで出演者に画面を見てもらいながら実況・解説する、“オフチューブ”というスタイルで中継をやっています。なかなか現地には取材に行けないので、試合に関する情報などは現地のメディアやwebなどを毎日チェックするなどして得ています。ただ、トルコやギリシャくらいならまだいいのですが、スロバキアやイスラエルなど情報が少ないリーグからチームが出場すると情報収集には手を焼きます。ビッグゲームを担当するのも面白いですが、いわゆるマイナーなチームの試合を担当すると知識が増えるのでこれもまた楽しいです。

ハイライト番組制作へ

無事、早朝に中継を終えると、その後は木曜19時から生放送のハイライト番組の制作にかかります。ハイライト番組担当のスタッフは全員が中継の制作も兼ねているため、あまり寝られません。
火曜深夜から水曜朝までの中継→ハイライト番組の編集→仮眠→水曜深夜から木曜朝までの中継→
ハイライト番組の編集・MA→ハイライト番組生放送…。

スケジュールをさかのぼると、チャンピオンズリーグの中継がある前の週末には各国内リーグの試合をチェック、それを受けて日曜・月曜にハイライト番組の出演者との打ち合わせ、作家と演出を確認しての台本作成などがあります。もちろん、目の肥えた視聴者に応えるためにも日々勉強は欠かせません。

また、中継終了時からハイライト番組の放送までノンストップなので、睡眠不足によりミスが起きないよう、VTRや台本の内容を2重3重のチェックをします。

MC・ゲストとの打ち合わせが終わったらリハーサルしてすぐに本番。全く気が抜けないまま一気に1時間の生放送が終わることも多いです。

今シーズン(07/08)はすでに決勝ラウンドが始まり、グループステージを突破した強豪クラブがしのぎを削っております。一体どのクラブが優勝するのか?残りの試合も視聴者のみなさまに適切な形で届けられればと考えております。時差ボケと寝不足と戦いながら…。